日本語教育専門家 英語を"起動する"コーチ
石原えつこさん
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― 自己紹介をお願いします。
石原えつこと申します。
中国の日本語学校で3年、シンガポールの高等教育機関、大学で15年間、日本語を教えてきました。
6年前に日本へ本帰国し、一時は専業主婦として過ごしていましたが、3年前に東京の私立大学で非常勤講師として大学に復帰し、現在は留学生にビジネス日本語を教えています。
― 受講前はどんなことで悩んでいましたか?
私の人生の大きな転機は、シンガポールで出産した息子が重度の障害を持って生まれたことでした。
それを機に日本への本帰国を決意しましたが、「空っぽになった」と感じていましたね。
そんな中、パンデミックの影響でますます外に出る機会を失いましたが、世の中がZoomを活用する流れになったことが、私の社会復帰への機会となったのです。
シンガポールの日本語教師会から「Zoomなら理事会を続けられるからやってみない?」と打診があり、日本にいながらシンガポールでずっと続けていた教師会の活動を再開し、理事としてセミナーの企画や運営に携わるようになったんです。
― 受講前の状況を詳しく教えてください
キャリアを断念した状態というのは、24時間すべてが自分だけのために使える状態であることに気が付いたんですね。
誰かに縛られることなく、自分の人生を自由に描ける状態になったのです。
そういう状態に人生で初めてなったことに気がつきました。
そこで、以前からやりたかったけど時間がなくてできなかったことに一気に挑戦しました。例えば、憧れのサイマルアカデミーへの入学・グリーフの絵本をかくこと・Well - being Dialogue Cardのファシリテーターになること。
すべてZoomを活用し、家にいながら実現しました!
日本は福祉が充実しているので、介護師さんがその間息子を見ていてくれました。
そんな日々を楽しんでいるうちに、日本の大学から非常勤講師として留学生に日本語ビジネスを教える機会をいただき、再び日本語教育の現場に復帰することができ、本当に嬉しかったです。
このあたりから「マネタイズ」ということが私の次の課題になりました。
日本語教育関係で色々な研究活動をしていますが、ほとんどが手弁当での取り組みなんですよね。
専門性の高い分野に膨大な時間を費やしているにもかかわらず、自分を含め日本語教育の中にマネタイズの視点を持った人が少ないんじゃないかと感じ、そこで、「マネタイズとは何か?」ということを考え始めました。
戸田アカデミーで最も役立ったのは「商品設計」のコースです。
― 受講後の変化を教えてください
受講料は決して安くありませんでしたが、「これを払ったらどんな変化があるんだろう?」と興味を持ち、思い切って受講を決意しました。
最初に受けたのは「ビジョンデザイン講座」でこれが私にとって大きな転機になりました。
自分の価値観を深く掘り下げる作業を通じて、「私は何を目指しているのか?」をひたすら考えました。
こんなに深く自分の想いを深く言語化したことはなかった気がしますね。
そして完成した私のビジョンが、「幸せになるための言葉の教室でWell - being を伝える最初の一滴になる」です。
このビジョンが明確になった瞬間、日本語教育にこだわらず、自分の英語スキルを活かせることに気がついたんですね。
帰国してから英語ができずに困り果ててる友人が周りにたくさんいて、よく相談を受けていました。
私は自分の大事な人たちのお困りごとに寄り添いたいと思い、そこに日本語も英語もないということに気がついて英語レッスンを商品化することにしました。
― 数値で見るとどんな成果がありましたか?
7日間チャレンジでは3名にインタビューを行い、すべての方にご成約をいただきました。
SNSで今は集客はしていないのですが、7日間チャレンジが終わった後も口コミでお申し込みが途切れない状態が続いていて、目標金額の達成が前倒しで実現しそうだと感じています。
― どんなコースですか?
私の提供するレッスンは「English Boot Camp」です。
日本で英語を勉強した多くの方はすでに学校教育の中でたくさんの英語をインプットしているんですね。これを私が Bootすると英文が溢れ出てきます。
こちらがトータルで41万円の売上でした。
― 決め手は何だったと思いますか?
告知に関しては、メールを5本送っただけで、特別な集客活動はしていません。
それでも成果を得られた理由は、もともと私に依頼したいと思ってくれる方がすでにいらっしゃったことに尽きると思います。
さらに、その方たちのためだけにコースをデザインしたことも大きな要因です。
ただ商品を作るのではなく、とにかく目の前にいる人のお困りごとに寄り添い、自分の経験と照らし合わせながらその苦しい状況をどのように打破してきたかを考えて、打破した方法が提供できると思ったのが大きな成功につながったと感じていますね。
― 印象に残った戸田の言葉はありますか?
「特典」と「グループ化」ですね。
この2つで自分ではわからなかった商品化の心髄が分かりました。
時給でしか考えられなかったのが脱却できたのはこの2つのコンセプトが理解できたからだと思いますね。
― 理想の未来について教えてください。
私の理想の未来は、誰もが複言語・複文化を持ち、世界のどこでも幸せに生きられる社会を実現することです。
そのために、私のビジョンである「幸せになるための言葉の教室でWell - being を伝える最初の一滴になる」ことを日々実践していきたいと思います。